2018年02月12日
神戸市博物館
神戸市博物館で開催中のブロックバスター 「ボストン美術館の至宝展」最終日に行ってきました。
改装のためこの日以降館自体が来年秋まで閉館だそうで、常設展も観たかったのでぎりぎり間に合ってよかったです。
美術館でやる内容なので神戸市立の美術館だと思っていたら博物館なんですね。
建築は旧居留地らしい新古典様式で、入ると広い吹き抜けのホール。もともとは銀行だったそう。
企画展は大賑わい。
こういう人気の展示では1作品30秒くらいみて次に進むみたいな流れが自然とできることがありますよね。
自分はもうちょっとじっくり見たいのに長く立ち止まりすぎると流れを止めてるような気がしたり
逆にもういいやと思ってるのに次に進めなかったり、いまいち集中できないので苦手です。
今回とてもよかったのが
ドガ
1872頃, Ballet Dancer with Arm Crossed
Courtauld GalleryのWoman at the windowに似た雰囲気。未完の作品ですが、そこにまた想像の余地が生まれていて、ずっと見ていたくなるような魅力的な作品です。
ドガのこの朱色というか土っぽい赤が好きです。
ゴッホのルーラン夫妻を見ても思ったのですが、この絵のもつ人間臭さというかゆらぎのようなものはAIにはできないと思う。
モネ
1894, Rouan Catgedral, Facade
1885, Poppy Field in a Hallow near Giverny
モネの絵の絶妙な配色はその作品を前にしたとき、その人の網膜でうまい具合に完成されるようにできていて、見ていてとても心地よい。
印刷で再現するのはとても難しいと思います。でも部屋にかけたい。
オキーフ
1928, Calla Lily on Grey
不思議な絵です。作品の説明にもあったけど具象なのに抽象的
アンセル・アダムス
1960, Redwoods Bull Creek Flat, Nrthern California
1915頃, Side of White Barn, Bucks Country, Pennsylvania
平面的な独特の質感がおもしろい。景色の再現ではなく写真という技法を用いての表現
西洋美術の方が見ていておもしろいのは日本美術よりも一定量見ているからか
インプットの量の問題ならあとどれくらい見たら日本画や陶磁器がもっとおもしろくなるんだろう。
●ボストン美術館 Museum of Fine Arts, Boston
1870年設立、1876年開館
収蔵品45万点
年間来場者100万人
企画展とはうって変わってがらんと静かな常設展。
神戸の先史時代から現代までの歴史が出土品やパネルで紹介されていました。
地域の歴史が一望できる常設展は引っ越してきたばかりの人間にとっては有難たかったです。
どんな風に変わるのか2019年のリニューアルオープンが楽しみです。
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